第38回トロント国際映画祭入選作品「人間 -Ningen-」、期間限定で日本凱旋上映!

監督と主要スタッフ以外、役者を含めて全て一般の人々による製作にして、 第38回トロント国際映画祭入選という快挙を成し遂げた作品「人間 -Ningen-」が 11月2日(土)より、東京渋谷の映画館・オーディトリウム渋谷で、 1週間だけの限定先行上映!  


是枝裕和監督・福山雅治主演「そして父になる」、宮崎駿監督「風立ちぬ」、松本人志監督「R100」など錚々たる顔ぶれが入選したトロント国際映画祭(Toronto International Film Festival)は、約40万人の観客動員を誇る映画祭であり、アカデミー賞につながる映画祭として、業界でもとくに重要視されている。 

今年同映画祭に全世界から応募された作品数は実に約4,000本、この応募作品多数の狭き門をくぐり入選を果たした映画のうち、日本映画は冒頭にご紹介した作品含む6本でしたが、それらに肩を並べ「人間 –Ningen-」という作品が入選していることを知る人は多くありません。実はこの作品、2013年トロント映画祭において、監督と主要撮影スタッフ以外、 役者を含めて全て一般の人々による製作にして入選という快挙を、日本作品の中では唯一成し遂げた極めて「異質」な作品なのだ。


監督はカンヌ国際映画祭入選などの華々しい経験を持つトルコ&フランス出身の男女ペア、チャーラ&ギョーム。主演を務めたのは東京に事務所を構える中小企業の現役経営者・吉野眞弘(66歳)。 監督たちと吉野の出会いは、日本で開催されたある映画祭の授賞式だった。「異文化」をテーマに映画を撮り続けているチャーラ&ギョームは日本文化に強く魅せられ、その後京都に長く滞在、その間監督たちは演劇に深い造詣を持つ吉野に興味を持ち、長編映画製作の話を持ちかけた。少額出資者として参加するつもりだった吉野に伝えられたのは思いがけない主演という大舞台!戸惑いながらも承諾した吉野をはじめ、演技経験もない社員やサンバダンサー、現役の狩人といった異色のキャストを文字通り巻き込み、本作は誕生したのだ。

関係者を中心に上映会を行ったところ、その映像の美しさと独創的な世界観を称賛する声が寄せられ、背中を押される形で国際映画祭への出品を決意。数か月後に届けられたのは、誰もが耳を疑うトロント国際映画祭入選という快挙だった。トロントでのワールドプレミア上映は毎回ほぼ満席、上映後の質疑応答では会場から口々に熱心な質問が寄せられた。「人生は2度と来ない」を座右の銘にする、日本のいち中小企業の経営者であった吉野が、それまでの人生では考えられない、まさに2度とは巡り合うことのない経験をした瞬間であった。

「狐と狸の化かし合い」という日本に古くから伝わる物語と、現代日本の中小企業経営者という「異質」なものの出会い。それをトルコ&フランス出身の監督の視点で描くことにより生まれた、ドキュメンタリーでもない、完全にフィクションとも言い切れない空気感。トロント国際映画祭を沸かせたファンタジック・ヒューマン・ラブ・ストーリーが11月2日(土)から東京・渋谷で、1週間限定の凱旋上映を行う。お近くの方はぜひ、その“奇跡”をお楽しみください!

【ストーリー】
狸と狐の化かし合い。男に化けた狸と女に化けた狐が街に出て行くところから物語は始まる。時はあっという間に過ぎ、主人公であ る吉野に化けた狸は結婚し、中小企業を経営していたが、女に化けた狐はどこへ行ったのか?やがて自身の会社が経営不振とな り、心も体も弱り果ててしまった吉野は、療養所でひとりの女性と出会う。取り戻した穏やかな日々、旧友との再会と別れ。そこでふ と目にした狐と狸のおとぎ話が自分の人生に重なっていると気づいた時、彼の中で何かが目覚める。本当に求めていた“彼女”= 狐を探して吉野は旅に出る―

【コメント】
- 共同監督として活動しているギヨーム・ジョヴァネッティとチャーラ・ゼンジルジは、 京都に潜む伝統的な物語や文化に深く寄り添い、そこにファンタジーとアレゴリー(寓意)を見事に融合させた。あふれんばかりに配 慮されたディテールによって、この作品にはコメディ的な驚きが詰まっている。様々な神話や伝説から紡ぎ出された要素が、Ningen を一つの良く出来た文学作品としつつ、更に不条理喜劇と童話的な世界観を合わせる事で、抜け目の無い巧妙な訓戒的な物語 として仕上がっている。 キャメロン・ベイリー (トロント国際映画祭アート・ディレクター)

- 古事記とケータイ小説が、八百万の神々と巷に溢れるキャラクターたちが歴史を飛び越えて繋がってしまう物語への欲望が日 本にあることを監督たちは感じとった。それを観て、そういう国に自分が生きているんだということを私は再認識することができた。土屋豊(映画監督)


【監督プロフィール】
チャーラ・ゼンジルジ、(アンカラ、1976年生まれ)
ギヨーム・ジョヴァネッティ(リヨン、1978年生まれ)
チャーラ・ゼンジルジは、外交官の娘として生まれ、将来はトルコ初の女性大統領となることを親から期待されていたが、重圧から逃れるように家を出、フランス大使館にて職を見つけた際に、偶然インターンとして来ていた工科大出身のギヨーム・ジョヴァネッテ ィと出会い、恋に落ちる。そこから2人は、突然映画をつくることを決意し、中東から中央アジアにかけて、主にドキュメンタリーとフィ クションの監督として数々の短編作品を手がけ、これまでに100以上の国際映画祭にて、入選・受賞している。彼らは、異文化を理 解したいという純粋で確固たる信念の元に活動を続けており、プロの役者は使わず、実際に出会った一般人からインスピレーション を受け、物語を紡いで行く演出手法を守り続けている。 2011年、2人は初の長編作品としてパキスタンを駆けるロード・ムービー「Noor」を製作。この作品は2012年のカンヌ国際映画祭 独立部門ACIDにて入選、ワールド・プレミアされ、その後、チェコのカルロヴィバリ国際映画祭、釜山国産映画祭など多数の映画祭 に入選している。 本作品「人間 -Ningen-」は、2本目の長編作品として、第38回トロント国際映画祭にてワールド・プレミアを迎えた。

【キャスト・プロフィール】
・吉野眞弘:メディア総合研究所代表取締役。趣味は読書。小説を書くことを「人生のゴール」に定めている。宮崎市出身。66歳。
・李小牧(リー・シャム):日本のガイド、および、作家、ジャーナリスト、中国・湖南の料理を扱うレストラン『湖南菜館』店主。“歌舞伎 町案内人”の異名で知られる。
・和島政子:吉野眞弘の妻。
・鮎川めぐみ:作詞家、訳詞家。手話による自作詩の朗読も手がける。 高橋真梨子、夏川りみ、パクヨンハ、鈴木雅之、中森明菜ら、数多くのアーティストに作品を提供。大竹しのぶのコンサートでは、長 年作詞・訳詞を担当。
・佳卓:鹿児島県出身の舞踊家。本名・宮北佳卓。堀越高等学校卒業。1999年、創作新日本舞踊佳卓流を創流。
・千松信也:京都在住の猟師。鉄砲を使わない「わな猟」という伝統的手法でシカやイノシシを捕獲し、解体や加工も自身で行うと いう「自分で食べる肉は自分で捕る」式の生活をしている。
・メグ&カメ:サンバチーム G.R.E.S ALEGRIAダンサー


監督:チャーラ・ゼンジルジ(トルコ)、ギヨーム・ジョヴァネッティ(フランス)
出演:吉野眞弘、李小牧、和島政子、鮎川めぐみ、佳卓、千松信也、ほか
撮影:角田真一 録音:鈴木昭彦
ライン・プロデューサー:田中深雪
プロデューサー:谷元浩之
製作総指揮:吉野眞弘
製作:株式会社メディア総合研究所
協賛:三井住友銀行

2013年/日本=トルコ/104分/日本語、中国語/カラー/DCP、Blu-ray

URL : http://www.mediasoken.jp/ningen/
公式Twitter:@ningen_movie

≪11月2日(土)より、オーディトリウム渋谷にて1週間限定先行上映!≫ 
劇場URL: http://a-shibuya.jp/archives/7879
場所:オーディトリウム渋谷 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
  TEL. 03-6809-0538 

上映期間(1日2回上映):
11月2日(土)・3日(日) 11:00~&18:00~
11月4日(月/祝)~8日(金) 12:40~&18:30~
特別鑑賞券=1200円(11月1日まで劇場窓口での販売)

当日券:
 一般=1500円/学生=1300円/シニア=1200円/高校生=800円/ 中学生以下=500円
 整理番号制/自由席